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まず初めに
こんにちは、ファッションオタクのTOMOです。
最近ずっと気になっているのが toogood(トゥーグッド)。建築・アート・ワークの境界を溶かす、あの“構造の服”です。
まず最初に、検索してきたあなたの心の声を私が代弁してもいいでしょうか。
- 正直、高い。けれど気になる。
- かっこいいけど、着こなせるのだろうか。
- 「ダサい?」と書かれているけど、本当のところはどうなのか。
この疑問、この記事で順に解いていきます。
結論から言うと、toogoodは“わかる人には刺さりすぎる”ブランドです。
あなたは、服に「思想」や「構造」を求めたくなる瞬間がありますか。もし少しでも頷けたなら、きっと最後まで楽しめるはずです。
この記事の著者

10,000人以上の悩みに寄り添ってきたファッション悩み解決の専門家
TOMO
トモ
三度の飯より服が好きな服マニアのブロガーのtomoです。 このブログを通じて、ファッションの魅力をどこよりも詳しくわかりやすく解説しています。 いま気になるブランドやアイテムを買うかどうかで悩んでいる人は多くいます。 そこで、今まで服に使った金額が「1000万超え」の私のこれまでの経験と実体験をもとに200以上のブランドをブログで解説しています。 今では月に3万人以上に読まれているブログとなっています。
あなたもこう感じてませんか?

かっこいい服
は多い。でも、
どこか“消費的”だ。
──toogoodに惹かれる人の共通点
私がtoogoodを初めて知ったのは、海外のデザイン誌『Wallpaper*』で見た一枚のジャケット写真でした。
無骨なのに彫刻みたい。立体的なポケット、厚みのある素材、そして無言の存在感。
その時ふと思ったんです。「ああ、これは服というより“構築物”だな」と。

けれど、同時にこうも思いました。
「かっこいい服って、世の中に山ほどあるのに、なぜこんなにも心を掴まれるのだろう?」
おそらく、あなたも感じていませんか。
- 服を買っても、数ヶ月で飽きてしまう。
- 流行の服を着ても、どこか“借りてきた自分”みたい。
- もっと長く、自分の考え方に寄り添う服が欲しい。
そんな人にこそ、toogoodは異常なほど刺さるブランドなんです。
このブランドは、“デザイン”というより“思想”を纏うような感覚に近い。
あなたは、服を「自己表現」よりも「思考の一部」として選ぶタイプですか?
もしそうなら、ここから先はかなり深い話になります。
toogoodとは?
「姉妹がつくった“思想としての服”」──日常をアートに変えるワークウェア
toogood(トゥーグッド)は、ロンドンを拠点に活動する姉妹デュオ、フェイ・トゥーグッド(Faye Toogood)とエリカ・トゥーグッド(Erica Toogood)によって設立されたブランドです。
この二人の関係性がすでに象徴的で、“Tinker & Tailor”=発想する人と仕立てる人という役割を体現しています。

フェイは彫刻家・空間デザイナーとして知られ、家具や建築の領域でも国際的に評価されています。
一方、エリカは伝統的なテーラーリングの職人であり、服の構造と仕立てを極めた人。
この二人が出会ったのは“家庭”という最小のスタジオ。
そこから生まれたのが、**「日常の労働服をアートに昇華する」**という発想でした。
toogoodの服は、いわゆるファッション的な“おしゃれ”とは少し違います。
それは、「考える人の服」。
ワークウェアの実用性をベースにしながら、そこに造形的な構造美と素材への哲学が共存しています。
例えるなら、
- AURALEEが「素材の詩」を書くブランドだとしたら、
- toogoodは「構造の詩」を彫るブランド。
フェイは以前、こう語っています。
“We design for thinkers, not followers.”(私たちは、考える人のためにデザインする)
つまり、**「自分のスタイルを流行で決めない人」**のための服。
この一言にtoogoodのすべてが詰まっているように思います。
評判の真実

ダサい?それとも、理解が追いつかないだけ?──toogoodをめぐる“誤解と本質”
検索すると出てくるんですよね。「toogood ダサい」「toogood 似合わない」「高すぎる」。
正直、私も最初は半信半疑でした。
無骨なシルエット、装飾を削ぎ落としたデザイン、そして価格の高さ。
ぱっと見では“難しい服”に見える。だからこそ、誤解されやすいんです。
でも、実際に試着してみた瞬間、すべてがひっくり返りました。
**「あ、これは“美”ではなく“構造”を着る服だ」**と。
toogoodの魅力は、「着てみないとわからない」。
一見シンプルなジャケットでも、袖の立体感、ポケットの造形、裾のラインの流れが、すべて計算されている。
人が動くことで完成するデザインなんです。
SNSでもその“気づき”を語る人が多いです。
「最初は地味かと思ったけど、街で鏡に映った自分を見たら、立体の強さにびっくりした。」
「toogoodは他人に見せるためじゃなく、自分の感覚を再確認する服。」
まさにそれ。
このブランドは「映え」ではなく、「存在」を整える服なんですよね。
だから、“ダサい”と言われるのは、流行の文脈では測れない服だから。

デザインも価格も、すべて「意図的にわかりにくい」。
でも、その“わかりにくさ”が、toogoodの最大の個性なんです。
あなたも、もしかしたら最初は戸惑うかもしれません。
けれど、それこそがこのブランドに惹かれる人の共通点なのではないでしょうか。
デザインの核心

「ワーク×アート×ジェンダーレス=構造の美学」──toogoodを支える3つの軸
toogoodの服を一言で表すなら、それは「構造をデザインしたワークウェア」。
ただの作業服ではないし、ハイファッションとも違う。
フェイとエリカが探り当てたのは、“アートと実用の中間点”なんです。
① ワーク:日常というリアルの中に美を見つける
toogoodは「仕事着」という原点から始まりました。
ペインター、フォトグラファー、セラミシスト…。
あらゆる職業の人の“体の動き”を観察し、そこからパターンを導き出しているんです。
だから、ポケットは飾りではなく“用途の造形”。たとえばPHOTOGRAPHER JACKETの立体ポケット。
カメラ機材を実際に収められる深さと形状を持ちながら、デザインとしての重心を支えています。
それが結果的に、見た目の「バランスの美」に繋がっている。
② アート:服というより“可動する彫刻”
フェイ・トゥーグッドはもともとインスタレーションや家具のデザインを手がけてきた人物。その感覚が服にも息づいています。
たとえば、袖や背中のボリューム感。
それは平面ではなく、立体造形としての服。
**「体を包む彫刻」**という表現がいちばん近いと思います。
また、シーズンごとに登場する色の数も驚くほど少ない。あえて“限定されたパレット”で素材の表情を際立たせる。
そうすることで、**「余白のあるデザイン」**が完成するんです。
③ ジェンダーレス:形が人を決めない
toogoodの服には、サイズ表記に「Men」「Women」がほぼありません。
どの服もユニセックスで設計されていて、体型や性別ではなく“思想”で選ぶ
これは単なるトレンド的なジェンダーレスではなく、「共有=無駄を減らす」というサステナブル思想でもあります。
そして、この3つの軸が交わることで生まれるのが「構造の美学」。
それは、見る人ではなく“着る人の思考”を美しく整える服なんです。
次では、その思想を最も象徴するアイテム──PHOTOGRAPHER JACKET──を徹底的に掘り下げていきましょう。
人気アイテムレビュー

「PHOTOGRAPHER JACKETが生む“造形の余白”」──羽織るだけで印象が変わる理由
正直に言って、私がtoogoodに本気で惚れたのはこのジャケットからです。
PHOTOGRAPHER JACKET(フォトグラファージャケット)。
ブランドの代名詞であり、思想そのものが凝縮された一着。
■ 第一印象:立体ポケットに、思考の跡がある

見てください、このポケット。
デザイン的に「面白い」だけじゃない。
“機材を入れる”という現実的な目的から生まれた形なんです。
立体的で、まるで建築物の一部のよう。
まさに“用途から生まれた造形”という言葉がぴったり。
着てみると、わかります。普通のジャケットとは重心の位置が違う。
布が体からわずかに浮くような立体設計で、肩や背中の動きがすごく自然なんです。
しかも、その構造が無意識のうちに姿勢まで正してくれる。
■ 素材:上質さの中に「労働の跡」を残す

素材はシーズンごとに異なりますが、
ウールやコットン、リネンなどをベースに、どれも**“触れたときの温度感”が違う**。
特にウール×カシミア混のモデルは、国内セレクト(例:ARKnetsや楽天正規店)で人気。
柔らかいのに芯がある、そんな質感です。
そして、toogoodの面白いところは「完璧さ」を拒むこと。あえてシワやざらつきを残すことで、素材の“呼吸”を感じさせるんです。
これは量産服には絶対に出せないニュアンス。
■ 価格:15〜21万円台──高い。でも納得。


はい、確かに高い。
けれど、その価格には理由があります。
- 小規模生産(ロンドンのアトリエ仕立て)
- 日本製素材の採用(特にウール系)
- 手仕上げによる立体縫製
それらが積み重なると、「高価」ではなく「正価」に感じてきます。
むしろ、**“時間を味方につける服”**なんです。着るほどに形が自分の体になじみ、布が思考と共に経年する。
買って終わりではなく、着ることで完成していく服。
■ サイズ感:日本人にもフィットするバランス設計

ボックスシルエットで、身幅が広く、袖や肩は比較的ベーシック。
そのため、海外ブランド特有の“過剰さ”がない。
国内セレクト(ARKnetsやH BEAUTY & YOUTHなど)のレビューでも、
「サイズ2で身長175cmでもきれいに収まる」
という声が多いです。
■ 購入ルート:楽天・Amazonで正規品確認可


正規取扱店が楽天内に存在します(例:ARKnets、SSENSE経由の出品など)。
AmazonでもBaker JeanやTracer Shirtなどが取り扱いあり。
並行品もあるため、出品者欄と返品条件の確認は必須です。
toogoodの服は、「トレンドではなく構造を楽しむ」人のためのもの。
PHOTOGRAPHER JACKETは、その最前線。
着るたびに、新しい角度から“形”を考えさせてくれる一着です。
ここで少し息をつきましょう。
次の章では、このブランドが他のワーク・デザインブランドと何が違うのか。
Carhartt WIPやAURALEEとの比較で見えてくる、“哲学の強度”を語ります。
比較でわかる
ファッション好きの私たちは、どうしても「比較」してしまいますよね。
toogoodを語るときによく並ぶのが、Carhartt WIPやAURALEE、そしてYAECAあたり。
どれも素晴らしいブランドです。
でも、toogoodだけは“文脈”が違う。
なぜなら彼らが作っているのは「服」ではなく「空間的構造」だからです。
■ Carhartt WIPとの違い:ワークを“再構築”するか、“再解釈”するか

Carhartt WIPとの違い
Carhartt WIPが持つ魅力は、伝統的なワークウェアを現代的にアップデートする“リブート感”。
ラフに着てもサマになるユースカルチャーの象徴ですよね。
一方でtoogoodは、同じ「ワーク」を扱いながら**“文化ではなく思考”**を掘る。
ワークのディテール(ツールポケット、補強ステッチなど)を残しつつも、
そこに“機能美の構造”を付与していく。
しかも、Carhartt WIPとのコラボでは、
「労働服=実用」の文脈を“彫刻的造形”として再解釈したカプセルコレクションを発表。
これはまさにtoogoodの本領発揮でした。
無骨さの中に、静かな理性がある。
■ AURALEEとの違い:素材の詩か、構造の詩か

AURALEEとの
違い
AURALEEは“素材”のニュアンスを徹底的に追い込むブランド。
糸の撚り、織りの密度、染めのトーンまで、触感で世界を作る。
toogoodは、その逆をいきます。
**「形そのものが語る服」**なんです。
線を引くように立体をデザインする。
だから、AURALEEが“詩的な触覚”を表現しているとすれば、toogoodは“構造の言語”で服を描いている。
■ YAECAやCOMOLIとの違い:生活の美か、構造の美か

YAECAやCOMOLIとの違い
YAECAやCOMOLIが提案するのは“日常の心地よさ”。
彼らの服は暮らしの延長にあり、優しさがテーマです。
でも、toogoodはもっとストイック。“生活を美しくする”ではなく、“生活そのものを作品化する”。
服を「実用」と「芸術」のあいだに置くことで、“着るという行為”を再構築しているんです。
■ 結論:toogoodは「文脈を持った服」

toogoodは
文脈を持った服
つまり、Carhartt WIPが「機能」、AURALEEが「素材」、YAECAが「心地よさ」だとしたら、
toogoodはそのすべてを“構造の思想”で包み直した存在。
だから、このブランドを着るということは、
“自分がどんな構造で生きているか”を纏うようなものなんです。
実際に買うなら

「失敗しない購入ルートと在庫事情」──正規と並行、どちらを選ぶ?
toogoodのように流通量が限られているブランドでは、「どこで買うか」がすべてです。
なぜなら、同じアイテムでも、流通経路によって満足度がまるで違うからです。
私はファッションオタクとして、数年かけて国内外のtoogood流通を追ってきました。
その結論を、ここで整理します。
■ 楽天市場:ポイント・正規・レビュー、三拍子そろう


一番のおすすめは、やはり楽天市場の正規取扱店。
とくに「ARKnets」「H BEAUTY & YOUTH」「COTYLE」などが安心。
理由は3つあります。
- 正規代理ルートのため、サイズ・タグ・仕様が完全一致。
- ポイント還元が大きい(3〜10倍)。
- レビュー欄にスタッフ着用サイズや実寸が詳しく載っている。
この3点で、試着できなくても安心して買えるんです。
さらに、「スーパーDEAL」対象のタイミングを狙うと、実質10〜15%オフで買えることもあります。
シーズン初期よりも、中盤〜終盤の特集タイミングが狙い目です。
■ Amazon.co.jp:型番を明確にして検索する


Amazonにも、toogoodの一部アイテム(BAKER JEAN、TRACER SHIRTなど)が出品されていました。
ただし、Amazonの場合は注意点がひとつ。
“TooGooD”という家電系ブランド名がヒットしてしまうこと。
検索するときは、必ず「toogood clothing」や「toogood jacket」と入力してください。
また、Amazonで購入する場合は、
「出品者」と「返品条件」の確認が絶対条件です。
正規セレクトからの出品(例:ARKnets公式アカウント)であれば、
楽天同様に安心してOK。
■ Yahoo!ショッピング:在庫薄でも意外な掘り出しあり


楽天やAmazonに比べると数は少ないものの、Yahoo!ショッピングには時折“旧シーズンの名作”が出るんです。
PHOTOGRAPHER JACKETやEXPLORER COATなど、完売品の再入荷が狙える。
ただし、こちらも並行輸入が混じるため、タグ表記と出品者をしっかり確認しましょう。
■ セカンドストリートなど中古市場:人気の証と注意点


toogoodは、中古市場でもかなり回転が早いブランドです。状態が良いものは、入荷して数日で売れることも多い。
特に黒・ネイビー系のPHOTOGRAPHER JACKETは要チェック。
ただし、生地の経年や縮みがアイテムによって異なるため、実寸を見比べてから判断するのがポイントです。
■ タイミングのコツ:「在庫があるうちに」は本当

在庫があるうちには本当
toogoodはシーズンごとに色数を絞っており、再入荷はほぼ読めません。
**“見つけたときが、買い時”**というのは、誇張ではないです。特に人気カラー(チャコール、ストーン、オリーブなど)は早期完売が常。
あなたが狙っているアイテムがあるなら、
楽天の「お気に入り登録」をして、値下げ通知を待つのが賢いです。
焦らず、でも逃さず。
その“間合い”の中に、toogoodを買う楽しさがあります。
注意すべき落とし穴

「検索ノイズとサイズ迷子。それでも失敗しないために」──TOMOの実体験メモ
toogoodは情報の粒度がブランドごとに違うので、**探す段階での“つまずき”**が起きやすいんです。
私が何度も検証してきた“回避法”をまとめます。よろしければ、手元メモ代わりに使ってください。
1) 検索ノイズに巻き込まれやすい

- 「toogood」で検索すると、“TooGooD”という家電系ブランドがヒットします。
- 回避ワードは「toogood clothing」「toogood jacket」「photographer jacket」。
- SNSハッシュタグは「#toogood」「#toogoodclothing」を併記すると精度が上がります。
2) サイズ選びは“寸法表”でしか勝てない

サイズ選びは“寸法表”でしか勝てない
- toogoodは身幅広め×肩・袖はベーシックという設計が多いです。
- 必ず見るポイントは「肩幅/身幅/着丈/袖丈」。
- あなたの“ベストな既存ジャケット”を採寸して、身幅と着丈の差で判断すると迷いにくいです。
- 迷ったら大きい方で試し、肩線が落ちすぎないかだけを確認すると失敗が減ります。
TOMOの目安
175cm前後:サイズ2か3を基軸に、身幅の好みで上げ下げ。
165〜170cm:サイズ1か2。袖丈はロールで調整可能です。
3) 写真で判断しにくい理由を理解しておく

写真で判断しにくい理由を理解しておく
- toogoodは立体設計の影が魅力なので、平面写真だと“のっぺり”して見えます。
- 可能なら、商品ページの横・後ろ・動作カットを探してください。
- 鏡越しの実物写真やレビュー動画で、裾が空間を作る感じが見えると合格です。
4) 素材の“呼吸”は人によって評価が割れる

素材の“呼吸”は人によって評価が
割れる
- ウールやリネンのわずかなシワやムラ感は、toogoodの意図です。
- “パリッとした均一感”を求める方は、コットン系や厚手ウールを選ぶと納得度が上がります。
- ドライケア前提のモデルもあるので、取扱表示の確認→保管方法の想定までしておくと安心です。
5) 並行・中古は“出品者情報”と“実寸”が命


- 中古は同一モデルでも縮み方が違うことがあります。必ず実寸で比較してください。
- 並行品は出品者評価と、**タグ表記・付属品(予備ボタン、紙タグ)**の有無を確認すると安心です。
- 怪しいと思ったら、過去に正規取扱歴がある店舗名かで一次スクリーニングしましょう。
6) 返品条件はリンクを押す前に見る
- 楽天やAmazonでも店舗ごとに返品可否・条件が違うため、カート前に確認すると無駄が減ります。
- “返品可”でも「タグ切り・屋外着用」は不可がほとんどです。部屋の照明下での短時間試着のみにしましょう。
7) コラボ・シーズンカラーは再会しにくい
- toogoodは色数を絞る設計なので、完売後の“同色・同素材”はほぼ読みづらいです。
- 過去色が欲しい場合は、中古で色味の個体差も含めて探す前提にしておくと気持ちがラクです。
8) 迷ったら“所作チェック”で決める

- 家の前で一歩歩く、腕を上げる、ポケットに手を入れる。
- この3動作で「体の重心が気持ちよく決まるか」を見ると答えが出ます。
- 鏡正面だけで決めず、横姿と背面の落ち感をスマホで撮って見返すと確信に変わります。
ここまでの落とし穴、どれか心当たりはありましたか。
大丈夫です。toogoodは“選び方”さえわかれば、長く味方でいてくれる服です。
向いている人/向いていない人

「toogoodが響く人には、共通点がある」──TOMOの見立て
toogoodは“良い・悪い”より“合う・合わない”で選ぶほうが幸せだと思います。
私の周りや読者相談の傾向から、具体的に切り分けてみましょう。自分はどちらに近いか、ゆっくり照らしてみてください。
向いている人

- 構造や余白に惹かれる
建築・写真・陶芸など、形の必然性に心が動くタイプ。装飾ではなく“線と面の関係”に価値を見いだす方。 - 流行よりも思想を優先する
新作リリースより、自分のワードローブ全体の秩序を重視。シーズンが変わっても着たいと思えるかで判断します。 - ジェンダーレスや共有に抵抗がない
パートナーとシェアする、サイズに幅を持たせるなど“無駄を持たない”価値観に共感できる方。 - 服に“姿勢の補正”を求める
着たときに重心が整う、所作が整うという体験に意味を感じる。鏡より着心地の構造で決める傾向。 - 少量生産の個体差を楽しめる
素材のムラや経年の表情を“育つ過程”として前向きに捉えられる方。
向いていない人

- 均一で艶やかな仕上がりが絶対条件
糸のふくらみやシワのニュアンスを“アジ”ではなく“誤差”と感じやすい場合、満足度が下がりやすいでしょう。 - 即効性のある“映え”を求める
強いロゴや分かりやすいトレンドが好きなら、他ブランドのほうが幸福度は高いはず。 - 軽さと手軽さを最優先
ふわりと軽いオンスや家庭洗い前提がマストだと、toogoodの“構造の手応え”は重く感じるかもしれません。 - 価格と着用回数の割り算のみで考える
ライフサイクルコストは悪くないのですが、思想や体験価値を点数化しないと納得しにくい方は相性が難しいと思います。
なぜ“高い”のに売れるのか

価格=哲学の濃度数字と体験で読み解く
toogoodの価格は、国内正規でジャケットが15〜21万円台。高いと感じても自然です。私も最初は二度見しました。
けれど、追いかけて、触って、着て、数年スパンで持ち物を見直していくうちに、この値段は“構造と時間”に支払っているのだと腑に落ちてきました。順に分解してみませんか。
1) 小規模生産×立体設計=「手間」の塊
toogoodのパターンは平面で完結しません。袖筒のカーブ、後身頃の逃がし、箱ポケットの奥行きなど、3Dで成立するための余白が緻密に仕込まれています。
結果として、
- 裁断点数が増える
- 縫製工程が増える
- 仕上げの“アイロンワーク”に職人の判断が入る
つまり、時間コストが積み上がる設計です。ここを量産オペレーションに合わせて薄めない。価格は、その頑固さの表れです。
2) 素材の“張りと呼吸”を両立させるコスト

ウールやカシミア混などの上質素材を使うだけでは、toogoodの立体は立ちません。
糸の撚りと織り密度、目付の選定で生地に“張り”を与え、同時に経年で柔らかくなる呼吸を残します。
生地代は当然上がりますが、その分、
- 初期の造形がくっきり出る
- 着込みで身体に馴染む
- クリーニングでも形が戻る
という、長期運用での回収が見込めます。
3) 価格の妥当性は「年単位」で見るとクリアになる
仮に21万円のジャケットを3年運用するとしましょう。
- 着用頻度:週2回 × 3年 ≒ 約300回
- 1回あたり:21万円 ÷ 300回 ≒ 700円/回
しかもtoogoodは流行の波を避ける設計。4年目、5年目にも“古びない”。費用対効果は年の経過とともに改善します。私は3年目から、むしろ割安だったと感じ始めました。
4) セカンダリーの循環が担保する“資産性”

中古市場(セカストなど)での回転は速い方です。特にブラックやチャコールのPHOTOGRAPHER JACKETは動きが早い。
傷みやすいパーツが少なく、構造で魅せるため、コンディションが一定なら価値が落ちにくい。
つまり、万一手放す場合でも、価値の回収ルートがある。高額品のリスクを和らげる重要な要素です。
5) “サステナブルを語らず体現”するための原価
toogoodはサステナブルを広告の主役にしませんが、
- 共有を前提にしたジェンダーレス設計
- 長寿命の縫製と修理しやすい仕様
- 色数を絞って陳腐化を防ぐ運用
で、結果的に買い替え頻度を下げる思想になっています。ここでも短期のコストではなく、ライフサイクル全体のコストで見る視点が求められます。
6) 仕入と流通の“薄利”構造

仕入と流通の
“薄利”構造
セレクト流通中心で、シーズン在庫も厚く持たない。
だからディスカウントに頼りにくい。“安く作って安く出す”モデルではないため、価格の上下動が少なく、ブランドの価値を守りやすい。
長期で見れば、購入者の満足度とアフターの期待値が安定します。
7) 体験価値という無形資産

最後に、数字になりにくい話を一つ。
toogoodは、所作を整える服です。立体が重心を決め、無駄な動きが減り、会話や思考のテンポが少し整う。
私はこの効果を「日々の微差」と呼んでいて、積み重なると自己像の解像度が上がると感じています。
ここに価値を見出せるなら、価格はむしろ“妥当”に変わると思いませんか。
まとめ

“服を選ぶ”から、“構造を選ぶ”へtoogoodが残す新しい基準
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
ファッションオタクとして言い切りますが、**toogoodは“服を超えた服”**です。
■ トレンドでも価格でもなく、“構造”で選ぶ時代
多くのブランドは「今年らしさ」や「素材の希少性」で語られます。
でもtoogoodは、まるで建築のように空間をまとう思想で存在しています。
そのため、流行が過ぎても古びません。むしろ、年を重ねるほど体に馴染み、
服との“共生関係”が深まっていくようなブランドです。
■ 「服=作品」の関係性が、日常を変える
PHOTOGRAPHER JACKETを羽織るだけで、
重心が整い、姿勢がまっすぐになる瞬間があります。
自分の所作がほんの少し美しくなるだけで、
人との距離感や、仕事中の集中力まで変わる。
それが“構造をまとう”ということなんだと、toogoodが教えてくれました。
■ “好き”を続ける力をくれる服
派手なロゴも、トレンドの装飾もいらない。
ただ、自分の中の静かな好奇心に正直でいたい。
そんな人にとってtoogoodは、
着るたびに「自分の輪郭を思い出させてくれる」服です。
■ 最後に──TOMOから

もし、あなたが
「最近、服選びが“消費”っぽくなってきたな」と感じていたら、
toogoodを見てみてください。
そのとき、心の中で小さくうなずけたなら——
あなたはもう、“構造で生きる”側の人です。
この記事の著者

10,000人以上の悩みに寄り添ってきたファッション悩み解決の専門家
TOMO
トモ
三度の飯より服が好きな服マニアのブロガーのtomoです。 このブログを通じて、ファッションの魅力をどこよりも詳しくわかりやすく解説しています。 いま気になるブランドやアイテムを買うかどうかで悩んでいる人は多くいます。 そこで、今まで服に使った金額が「1000万超え」の私のこれまでの経験と実体験をもとに200以上のブランドをブログで解説しています。 今では月に3万人以上に読まれているブログとなっています。