【本音マジ解説】セトルマイヤーズってダサい？評判や年齢層は？

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はじめに：セトルマイヤーズが気になるあなたへ

寝る前にゆっくり
読んでください

TOMOです。アメカジとワーク、軍モノを20年追ってきました。

最近、相談が増えているのが「SETTLEMIER’Sって正直どうですか」という問いです。
高い。重い。けど格好いい気もする。SNSでは賛否が割れがちですよね。

私はこう考えています。
服って“いま”だけでなく、“10年後の写真に写る自分”まで面倒を見てくれるかどうかが本質ではないでしょうか。

セトルマイヤーズは、その問いに正面から答えてくれる数少ないブランドだと感じます。

このあと、ダサいと言われる理由、逆に評価される理由、年齢層、素材の説得力、買い場まで具体で整理します。

迷っているなら、いまのうちに一緒に腹落ちさせませんか。

この記事の著者

10,000人以上の悩みに寄り添ってきたファッション悩み解決の専門家

TOMO

トモ

詳しいプロフィール

プロフィール

三度の飯より服が好きな服マニアのブロガーのtomoです。このブログを通じて、ファッションの魅力をどこよりも詳しくわかりやすく解説しています。いま気になるブランドやアイテムを買うかどうかで悩んでいる人は多くいます。そこで、今まで服に使った金額が「1000万超え」の私のこれまでの経験と実体験をもとに200以上のブランドをブログで解説しています。今では月に3万人以上に読まれているブログとなっています。

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セトルマイヤーズとは？ブランドの背景と歴史

要点だけ先に。

1990年創業。オレゴン州ポートランドの家族経営工房が母体。
ルーツは60年代のNELSON’S JACKETS。アワードジャケット文化の本流です。
量より質。一貫生産でリブやパッチまで自社で手配。
国内はBEAMSや一部セレクトで継続展開。別注実績も多い。

私の視点を足します。
アメカジの“正統”は、デザインではなく用途と現場から生まれます。

セトルマイヤーズは、学校やクラブのユニフォーム供給という“実用の現場”から育った。だから余計な装飾が少なく、素材と縫製にバジェットを全振りしているわけです。

「ロゴより針目」「流行より設計」。この価値観にうなずけるなら、相性はかなり良いはずです。

SNS・口コミのリアル評判まとめ

SNS・口コミの
リアル評判まとめ

まず“賛”と“否”を整理します。

否（気になる声）

ネガティブな評価

重い。硬い。最初は着にくい。
価格が高い。今っぽい軽さはない。
サイズ感がクラシックで、現代ストリートより渋めに映る。

賛（推す声）

ポジティブな評価

24oz級メルトン×カウハイドの説得力が段違い。
経年で革が柔らかく、艶が増す。新品より2年後が主役になる。
被りにくい。知っている人だけが反応してくれる“静かな通”感。

TOMOの見立てを一言で。
賛否は「服に何を求めるか」の違いです。軽快さ、即トレンド、汎用の着回しを最優先するなら別の選択もあるでしょう。

ただ、“育つ服”を人生の基準に置く人には、この重みと素材感はむしろご褒美に変わります。

セトルマイヤーズはダサい？プロが見た「真の価値」

プロが見た
「真の価値」

“ダサい”と言われがちなポイントは三つ。

重い　2) シルエットが王道　3) 装飾が控えめ。
どれも事実です。ただ、裏返すと強みにもなります。

重さ＝保温と安定感
　24oz級メルトンは風を切り、身体を包む。パーツが揺れずコート並みに頼れる。
王道シルエット＝“時間に耐える”形
　10年前も、10年後も古びない。写真に残っても気恥ずかしくならない。
装飾控えめ＝素材と針目で勝負
　近くで見たときに差が出る。縫いの正確さ、革の厚み、リブの密度。

つまり“ダサい”のではなく、“逃げ道がない”。

ごまかしの効かないベーシックを着る覚悟がある人ほど、似合っていきます。あなたはどちら側でしょうか。

重さや無駄のなさを矜持と受け止められるなら、ここで引き返す理由は薄いかもしれません。

【比較検証】他ブランドとの違い

他ブランドと
比較して
見えてくるもの

スタジャン好きのTOMOとして、ここは避けて通れません。

セトルマイヤーズを理解するには、他ブランドと何が違うのかを見てこそ、その“異常さ”が光ります。

比較対象は代表的な3つ。
Holloway、Buzz Rickson’s、そして東洋エンタープライズ（TAILOR TOYOを含む）です。

比較表（主要4ブランド）

ブランド	生産国	素材構成	特徴	価格帯（税込）	向いている人
SETTLEMIER’S	USA（ポートランド）	24ozバージンウール＋カウハイド	本気の実用設計、一貫生産、少量製造	約9万円〜20万円	本物志向・長く着たい人
Holloway	USA→近年は海外生産多	ウール混メルトン＋合皮袖	軽い・安価・量産向き	約2〜3万円	手軽にスタジャンを楽しみたい人
Buzz Rickson’s	日本	高密度ウール×ホースハイド	軍モチーフの再現性・資料性	約10〜15万円	ミリタリー寄りの再現主義者
東洋エンタープライズ	日本	ウール×レーヨン or コットン	スカジャン系・装飾重視	約6〜12万円	派手・レトロ好き

ファッションオタクTOMOの解釈

まとめると‥

Hollowayは“アメカジの入門”。軽くて着やすい、でも「風格」は少ない。

Buzz Rickson’sは“アーカイブ職人”。資料的精度で勝負するが、やや「制服」っぽくなりがち。

東洋は“アートピース”。文化性は高いけど、スタジャンの“骨格”という意味では別路線。

その中で、SETTLEMIER’Sだけは異質です。
いまだにリブまで自社製造し、縫製もポートランドの工房で完結。

つまり、2025年の今でも**「完全U.S.Aメイドの現役工房」**なんです。
この点で、既に他と比較するのが野暮なレベルに立っています。

つまり結論。

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セトルマイヤーズは“ファッションブランド”ではなく、
いまも制服を作り続けているリアルワークブランドなんです。

だからこそ、BEAMSやARKnetsが別注を頼む。
つまり「服として完成しているもの」にファッションが“後追いで乗っかっている”構図。

それが、セトルマイヤーズの最大の美学なんです。

実際に着てわかったメリット・デメリット（TOMOの半年着用レビュー）

実際に着た本音

ここからは、私TOMOが秋立ち上がり〜真冬〜早春まで着倒して分かったことを、良い面も気になる点も正直に置いていきます。

あなたの判断材料にしていただければうれしいです。

メリット

保温力が“コート級”
24ozクラスのメルトンにキルティング裏。風の強い夕方でもインナーはスウェット一枚で十分な日が多い印象でした。重ね着が減るので、結果的に身軽に動けます。
肩で着る安心感
着始めは確かに張りがありますが、1〜2週間で縫いのアタリが落ち着いて肩が座る感覚に。電車の座面や車のシートに座ったとき、背中の面で支える感じが心地よいですね。
経年で“似合い方”が変わる
カウハイド袖は最初マット。手入れと着用を重ねると、袖口から静かな艶が出てきます。写真を見返すと、1か月前より今日のほうが良い顔になる。これは他の軽いアウターでは起きにくい魅力です。
合わせるだけで決まる“王道バランス”
501、チノ、軍パン、いずれも相性良好。スニーカーでもブーツでも崩れません。休日はヘビーオンスのパーカを差すだけで完成します。
人と被りにくい
街で見かける頻度が本当に少ない。詳しい人だけが気づいてくれるので、会話が早いです。無闇に“説明”しなくていい服は、気持ちが楽になりませんか。
修理前提の設計
リブ、スナップ、裏地の修理相談がしやすい。消耗が怖くて着られないというストレスが減ります。

デメリット（ただし対処できます）

重量感はある
軽やかさは求めないほうが健全です。通勤で長距離を歩く日は、ショルダーバッグよりバックパックにするとバランスが取りやすくなります。ストールを巻くと体感負荷が分散され、肩がラクになります。
着始めは硬い
カウハイドが馴染むまで袖の可動が渋い局面がありました。私の場合は、クリームの薄塗りと手揉みを3回ほど繰り返すと急に柔らかく変化。やり過ぎないのがコツです。
雨天ケアが必須
小雨は問題なし。ただ、濡れた日は帰宅後に乾拭き→陰干し→翌日に軽い保湿というルーティンを続けたいところ。手数を楽しめるかが分かれ目です。
価格のハードル
ここは現実的。とはいえ、毎冬の主役に固定化されるとコストは回収しやすいと感じました。毎年“なんとなく新作”を足す癖がある方ほど、一本化の効果が出やすいはずです。

こんなシーンで真価を発揮しました

夜風が冷たい海沿いドライブ。窓を少し開けても体温が逃げにくい
仕事帰りにそのままバーへ。照明下で袖に出る艶がきれいに映る
子どもの行事やOB会。装飾控えめでも写真写りが落ち着く

まとめると、“重み＝負担”ではなく“安定”に変わる服でした。手をかけた分だけ応えてくれるので、道具を育てたい方ほど満足度が高いと思います。あなたの生活リズムにこの重さがハマりそうでしょうか。

年齢層・ファッション層の傾向

実際の購入者の
着こなしまとめ

TOMO視点でいうと、セトルマイヤーズは「若作り」に見えない稀有なスタジャンです。

年齢を重ねるほど“似合っていく”タイプですね。誰がハマりやすいのか、具体に落としてみます。

年齢層の傾向

30代前半〜40代
王道シルエットが骨格に乗りやすい時期。501やチノでクラシックに振ると収まりが良いです。
40代後半〜50代
重厚感と落ち着きが武器に。白シャツやグレーニットを合わせると、品のある“大人のアメカジ”に。
20代後半
太めのデニムやスウェット合わせで“学生ノリ”に寄りすぎなければ、鮮度が出ます。靴は革靴で締めるのが吉。

ファッション層の傾向

ヴィンテージ／アメカジ骨太派
経年の出方に価値を置く人。袖の艶とウールの起毛感の変化にニヤけるタイプ。
“背景重視”のミニマリスト
数を持たず、主役アウターを一本化したい人。冬はこれ、と決めると満足度が急上昇します。
カルチャー志向（OB・クラブ文化）
レタードの文脈が好き。記号ではなく“出自”で語りたい方にフィット。

端的に言えば、“軽さより誇り”を選びたい人向けです。あなたはどの層に近いでしょうか。

着こなしとサイズ選びのコツ

【後悔なし】
着こなしとサイズ選びのコツ

セトルマイヤーズのスタジャンは、いわば「完成された設計」。

ただし、王道ゆえにサイズ選びを誤ると一気に“借りもの感”が出るのが注意点です。
ここでは、ファッションオタクTOMOが実践してきた“外さないポイント”をシェアします。

サイズ選びのコツ

普段のアウターより“ハーフサイズ大きめ”が正解

普段のアウターより“ハーフサイズ大きめ”が正解。
　厚手のスウェットやニットを着ても肩が詰まらないバランス。
　リブで締まる設計なので、身幅に少し余裕があっても野暮ったく見えません。
袖丈はリブで調整できる。
　短めに見えても着込むうちに革が落ちてくるため、初回の印象より自然に。
着丈は腰骨ジャスト。
　長いと学生っぽく見えるので、やや短めで“重心を上に”取るのが大人っぽい。

試着できないときは、「肩で着る服」という意識を。肩幅を合わせれば、他は時間が解決してくれます。

着こなしアイデア

休日カジュアルなら
　ヴィンテージデニム＋白スニーカー。インナーはグレーのスウェットで“王道アメカジ”完成。
仕事帰りや大人の街着なら
　チャコールのウールパンツ＋黒のプレーントゥ。インナーはモックネック。
　光沢のある革袖がジャケット代わりに機能します。
寒冷地仕様なら
　中に薄手のダウンベストを仕込むのもあり。メルトンの保温力で蒸れにくく、真冬でも安心。

ポイントは“上品に重ねない”。この服は、着込みすぎより引き算の方が映えます。
　余白のあるコーデが、素材の良さを一番引き出してくれるんです。

素材・仕様・価格の裏側（“高い”のではなく“濃い”）

TOMOです。ここは数字と設計の話をきちんとしましょう。

セトルマイヤーズは“なんとなく高い”のではありません。原価の使い方が明確なんです。

素材のコア

ボディ：24ozクラスのバージンウール・メルトン
高密度で目が詰まるほど風を通しにくく、起毛が“空気層”を作って体温をキープ。薄手メルトンや化繊混では出ない安定感です。
袖：フルグレインのカウハイド
銀面がしっかり残り、初期はマット→着用とケアで上質な艶が出ます。表面塗装に頼らないから“剥がれ”ではなく“育ち”が起きる。
裏地：ポリエステルタフタのキルティング
すべりが良く、脱ぎ着のストレスが少ない。保温材のキルトパターンが体の可動を邪魔しません。
リブ＆パッチ：自社製造
最も“消耗”が出やすい部位を内製するのは、長く使わせる意志そのもの。修理や交換の融通も利きます。

設計思想

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“ユニフォーム由来”のパターン
学校・クラブ供給の系譜だから、見た目だけでなく耐久・保温・修理前提の設計。ファッションの上澄みだけを掬っていないのが本質です。
少量生産・一貫縫製（ポートランド）
ロットを増やせばコストは下がりますが、針目の安定や検品の目が粗くなる。ここを妥協していないから、個体差が“味”に収まる。