【知れば知るほど面白い】誰も教えてくれない、知られざるコーデュロイの世界!!【誰でも分かる素材の解説】

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以前の好評記事はこれ

秋冬の寒い時期になると、多くのアパレルショップでよく目にするようになる〈コーデュロイ〉。

コーデュロイは毛羽により保温性に優れているので、一般に秋冬のドレス、ジャケット、ズボンなどによく使われる素材として馴染み深い。

そんな意外と知っているようで、知らないコーデュロイについて深く解説していく。


コーデュロイとは17〜18世紀のフランスの王室で盛んに使われた織物。男性の使用人の丈夫で粗野な被服を作るのに用いられた。

そこでcord du roi(王様の拘束)という名前が生まれたという。

コーデュロイはたて方向にケバブ(パイル)の畝がある。これはソフトなよこ糸の浮き糸をカットしてパイルコードを作ったものである。織物の裏面は普通は平織であるが、綾織のこともある。

コーデュロイは伝統的に綿が使われていたが、最近では綿と合成繊維の混紡品がよく用いられる。

コーデュロイは畝の太さにより鬼コール[1インチ間(2,54センチ)に6本前後]、中太コール(9本前後)、細コール(15本前後)、極細コール(さらに細いもの)など分けられる。なので、太畝を選ぶとカジュアルな印象に、 細畝を選ぶと上品な印象になる。

そしてこの畝があるからこそ、凸凹が空気を蓄えることができ、保湿性・吸湿性に優れているのです。また、ニットとの相性も良く、季節感を演出することのできる素材でもあります。

暖かいのが魅力でファッション性も高いコーデュロイですが、 摩擦には弱いのがデメリットです。
着用摩擦によって、表面の毛羽が剥げたり潰れたりしてしまうのです。

コーデュロイ生地にも、覚えておきたいデメリットがある。

それはホコリが付きやすいという点。毛羽立ちにホコリが引っかかり、払うだけでは簡単には取れなくなってしまう。黒や紺など、暗い色のコーデュロイの場合は、ホコリはとても目立ちやすいです。

このとき、ガムテープなどでホコリを取る方もいらっしゃるかもしれませんが、この方法は決して行わないようにしてください。なぜなら、粘着力のあるテープがコーデュロイの糸を抜いてしまい、毛並みが崩れ、光沢が出なくなってしまうからです。エチケットブラシを使って、ホコリを払うようにしてください。

また洗うときには服を裏返し、選択用ネットに入れ、おしゃれ着用の中性洗剤で洗いましょう。つけ置き洗いのモードにし、しっかりすすぐのがオススメ。


意外と知られてないことだが実は、コーデュロイの国内生産の90%は静岡県磐田市なんだそうです。

何故磐田市なのか。それは現在では綿花の栽培はほぼ国内では行われていませんが、磐田市周辺では17世紀ごろから盛んに栽培されるようになったことが理由のひとつ。

コーデュロイの工程は下記のようにして行われている。

①生地をパイル織りする

②パイル生地をカッティング

③水で生地を揉み込み、うねを出す

④ローラーで焼いて光沢感を出す

他の織物とは工程が大きく違う特殊な工程を経て、コーデュロイが生まれている。手間暇を掛けて作られていることも、魅力の一つと言える。

意外と知らない事が多いコーデュロイの事。ウンチクとして覚えておくのも、アリだと思う。

個人的に気になるコーデュロイをどうぞ。

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