【なぜローファーが名作になったのか知っていますか？】その答えは、オールデン（Alden）の歴史の中にあった【最高の革靴】

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2022年3月13日【本音マジ解説】motoレザーの財布ってダサい？評判は？

shallow focus photography of person wearing brown leather dress shoes

2022年3月4日【LEATHER & CRAFTS MOTOの魅力とは？知る人ぞ知るブランド「MOTO」を徹底解説】

ヒ:最近革靴が気になって、色んな革靴を見ているんだけどブランドごとに代表的なモデルがあるんだね。

サ:確かにブランドごとに顔となる間違いないモデルがあるね。

ヒ:その中でもオールデンのローファーが気になっているから、詳しく教えてよ！

サ:じゃあオールデンのローファーが何故有名になって、どんなこだわりが詰まっているかを解説するよ。それじゃーいってみよー！

オールデンの歴史
なぜローファーが有名なのか
ローファーのこだわって
ホーウィン社との関係
まとめ

タップできる目次

・オールデンの歴史

サ:まずは、歴史から。1884年にマサチューセッツ州で創業した老舗高級紳士靴メーカー『オールデン』。主にグッドイヤーウェルト製法で造られていて、1足あたり約3週間かけて仕立てられる。その靴は、いずれも抜群の履きやすさとアメリカらしい雰囲気をもつ、力強さが特徴なんだ。

ヒ:1足作るのに3週間もかかるの！？それは手間暇をかけて作っているからこそ、アメリカらしい力強さのある靴が産まれるんだね。でもなんでその中でも、ローファーが有名なの？？

・なぜローファーが有名なのか

サ:それは、オールデンの歴史に大きく関わってくるんだよ！オールデンの名が日本に轟いたのが、1979年に『ブルックスブラザーズ』が日本上陸を果たしたときのこと。当時の日本では『G.H.バス』や『セバゴ』、『ヴァンヂャケット』などのガラスレザーを使ったカジュアル寄りのビーフロールローファーが一般的だったんだ。

ヒ:言い方は良くないかもしれないけど、チープな感じのローファーが流行っていたってことね。

サ:そうそう！そんなシーンにおいて、『ブルックスブラザーズ』のローファーは高級皮革であるコードバンをアッパーに使用して仕立ても極めてドレッシーと一際目立つ存在に。そのため「この靴は一体なんだ!?」と服好きの間で大きな話題になったんだ。結果、そのローファーの製造元であった『オールデン』まで脚光を浴びることになった。

ヒ:なるほどね！だからこそ、オールデンのローファーは特別な存在になったんだね！！

・ローファーのこだわり

サ:そんな大人を魅了してやまないローファーには、職人の匠の技が詰め込まれてる。

ヒ:どんな匠の技が詰め込まれているの？？早く教えてよー！

サ:ローファーは、2枚の革を縫い合わせてアッパーを仕立てるのが一般的なんだ。一方で『オールデン』のローファーは、アッパーに1枚革を使用して革の内部のみに糸を縫い通すことでU字状のモカ縫いを形作る“スキンステッチ”と呼ばれる手法を採用しているんだ。

ヒ:それは合理的に作るのではなく、より丈夫で美しく仕上げる為にそうしていて、高い技術を持った職人がいるからこそ出来るってことだね。

サ:まさにその通り！スキンステッチは縫い目が靴の内部まで貫通しないため、堅牢で防水性に優れつつ足馴染みの良い靴に仕上がるのが特徴です。また『オールデン』が得意とするコードバンは薄いうえに硬質な扱いづらい革。そのため、スキンステッチを行えるのは『オールデン』の職人の中でもわずか4人だけといわれている。

ヒ:4人しか出来ないって、それほど身につけるのが大変な高い技術なんだね！

サ:また、ローファーをオールアラウンドグッドイヤー製法で革靴を仕立てるのも、オールデンの特徴のひとつだね。

ヒ:もっと具体的に言うと、どういうこと？

サ:ローファーと言えばマッケイ製法で底付けするブランドも多いが、オールデンはローファーでもこだわりを貫いている。カカト周りまでウェルトを施したオールアラウンドグッドイヤー製法で仕立てられたローファーは、一般的なコインローファーに比べて軽量で圧倒的な耐久性を誇るんだよ。

ヒ:工程が少ない分耐久性が低くなるマッケイ製法ではなく、手間がかかるけど耐久性や履き心地が良くなる製法で作られているってことね！

サ:コルクも通常より多く敷き詰めることができるため、足へのフィット感もそりゃ抜群。履き始めこそ堅さを感じるけど、一度馴染んでしまえばこっちのもの。長時間歩行でも疲労を感じることないんだよ！

ヒ:カジュアルに履くために生まれたローファーに、それだけこだわりがギュッと詰め込まれているんだね！

・ホーウィン社との関係

サ:個人的に凄く大事なことは、ホーウィン社との密接な関係だと思い。オールデンが使っているのは、ホーウィン社の最高のコードバンを使用していることを忘れてはいけないね。

ヒ:確かに名前はよく聞くけど、なんでオールデンはホーウィン社の最高のレザーを使う事が出来るの？？

サ:それは、オールデンが危機を救ったからなんだ。ホーウィン社は元々カミソリの刃と研ぐためのレザーストラップの製造を事業の主軸としていたけど、環境の変化に対応できず経営難へと陥る。そこへオールデンが革靴用のレザーにコードバンを求めたことによって、危機を乗り越えて復活を遂げたんだ。そんな関係があるからこそ、ホーウィン社はオールデンに最高の素材を優先的に供給している。

ヒ:その時の恩を今でも忘れる事なく、今でも続いてるっていうのが良いね！

サ:ホーウィン社のシェルコードバンは、ベジタブルタンニンでなめした上質な革に、アンニン仕上げで美しく染め上げた至高のもので、カーフレザーにはない独特の光沢を作り出す。「革のダイヤモンド」とまで謳われるコードバンをアッパーがやはり別格で美しいよね！！

ヒ:一目見ただけで美しさが分かるよね。正直靴や革を知らない人でも、良いものだって分かるくらい違うよね！